地球環境への想い
Thoughts on the global environment
地球とリンクしながら暮らす
人間も、自然の一部です。自然に優しい暮らしは人にも優しく、自分が心地よいと感じる暮らしは地球にも心地よいと言えるでしょう。
私たち夫婦は、雄大な自然のなかに身を置き、自然と一体になって暮らしています。すると、農家として自然の大切さを感じるだけでなく、日常の暮らしのなかでも、水や空気、山菜や果実など、自然の恵みをいただいていると感じることが多々あるのです。
東日本大震災で原子力発電の事故を体験したこともあり、日本や地球を汚したくないと、私たちは可能な限りエネルギーを自給自足することを選びました。
また住まう家は、自然素材を使って建てる選択をしています。
この暮らしをして感じるのは、お金が無くても生きていけるが、自然がなければ生きていけないということです。自然の恵みを分けていただいき、その循環のなかに身を置けば、楽しく心地よく暮らしていけるのです。
家
私たちは、自然との調和を重視した、「天然住宅」という住宅メーカーに建ててもらった家に暮らしています。
構造材には宮城の栗駒の木、外壁と室内の天井と壁のしっくいには北海道のホタテの殻を使用しています。断熱材にはオーストラリアとニュージーランドからのリサイクルウールを採用しており、伊豆の多雨な気候でも快適でカビの心配が少ない生活を送ることができています。
電気
ソーラーパネルと鉛蓄電池で独立型の電気の自給生活を送っています。元SEの久志が電気工事士の資格を取得し、日々メンテナンスを行っています。
原子力発電の事故を経験し、何かあったときのため、なるべく自分たちでエネルギーもまかないたいと考えたのです。日本や地球を汚さないように……私たちの反抗意識、意思表示です。
水
水は井戸水と、井戸が使えないことも想定して水道もひき、ハイブリッドで使用しています。飲み水や料理には井戸水を、トイレや皿洗いには水道水をと使い分けています。
給湯
屋根には太陽熱温水器を設置して、真冬を除く時期は、お風呂のお湯もこの太陽熱温水器で井戸水を温めてまかなっています。